【元社員が選ぶ】Google社員が絶対に使う英語フレーズ10選

自分の会社でだけ、やたらと使われるフレーズってありますよね?地域によって方言があるように、会社や業界単位でも特徴があったりします。今回は、Googleに6年在籍していた英語ネイティブな僕が、Google内で毎日使われていたフレーズを10個ほどピックアップしました。

僕は、商社・ビジネススクール・Googleなどで、15年は英語でビジネスをしてきました。商社マンはことわざが大好きなので、その辺りからことわざに興味がわきました。ことわざなどのフレーズは、一度覚えてしまうと忘れにくく、簡潔で効率的ですのでおすすめです。

ちなみに商社マン時代に「虎視眈々」を「とらしちんちん」と読んで大笑いされたこともありますw ほんとにこんな日本語力で、よく採用してくれたもんです。そんな話はどうでもいいのですが、この10選はGoogleのカルチャーをもよく表していると思いますので、Googleに興味がある方の参考にもなれば嬉しいです。

また、フレーズの丸暗記がなぜ中級者以上の方におすすめか、こちらにまとめていますので、まだでしたらぜひ読んでみてください。

【ネイティブが解説】なぜ英語フレーズの丸暗記は超絶おすすめか

2018年11月24日



Low hanging fruits

直訳は「低い位置にぶらさがる果実」ですが、「手っ取り早く収穫できるもの」「苦労せずに獲得できるもの」という意味です。

例文
” We’ll first go after the low hanging fruits by acquiring user segment A, but later cater our products more towards user segment B “

“ This should be an easy sell. Let’s go after the low hanging fruits first, and then put more resources toward selling our more advanced product afterwards “

“ Our growth rate has been very high but we expect this to slow down after we finish getting all the low hanging fruits, so we’ll have to start thinking about our next steps “ 

和訳
「初めは 手っ取り早いユーザーセグメントAを獲得して、その後商品をよりユーザーセグメントB寄りに調整していこう」

「これは楽に売れるはず。まずはこれで 手っ取り早く獲得できる層をゲットして、その後もっと高度な商材を販売していけるようにリソースを投下していこう」

「成長率はかなり高く推移してきたけど、初期に獲得していきた 手っ取り早い層を取り切ったあとは鈍化してくるはずなので、今から次のステップについて考え始めよう」

反対の意味のフレーズはぱっと思い当たりませんが、something that requires more effort and time とか、そんな感じになると思います。販売計画や事業戦略などの話をするときに良く使います。Googleでは常に先をみそえた行動が求められるので、社員もこういったフレーズを多く使うのだと思います。High hanging fruitとは言わないのでお気をつけください。

In a nutshell

直訳は「木の実のカラの中だと」ですが、「端的に言うと」「要するに」という意味です。木の実の殻におさまるぐらい簡潔に、というニュアンスです。手短に説明する必要があるときに、初めにこのフレーズを入れておくと、かなり要約された内容だと予め理解してくれます。

 

例文

“ Alright Akiko, we’re running out of time, but please talk about how XYZ project is coming along? You have 1 minute! ”
“ ummm 1 minute… okay, in a nutshell, it’s really just about ABC and EFG. ABC is about … EFG is about… I can explain more in detail later if anyone has any questions. “

“ Today I’d like to talk about Google’s advertising solutions. What is Google Ads? In a nutshell, Google Ads is a system that connects users with products and services at the right time at the right place. “

和訳

「ではアキコさん、時間が押してますが、XYZプロジェクトについて状況を話してもらえますか?1分しかありません!」
「えーっと1分… はい。まあ端的にいうと、問題はABCとEFGです。ABCはこうこうで、EFGはこうこうです。もし質問があるかたがいれば、後で説明します。」

「今日はGoogleの広告ソリューションについてお話します。Googleの広告とはなにか?
端的にいうと、
最良のタイミングと最良の場所で、ユーザーと商品やサービスを結ぶ結びシステムです。」

全体をしっかり話す時間がない時や、プレゼンの冒頭などで核心にせまる話がしたいときなどに便利です。情報をはしおっているということを、聞き手に予め分かってもらえるので、言ったあとに「あれは?これは?」みたいな質問がでることが避けられます。Googleのミーティングは30分刻みですので、議題が多いとすぐ「◯◯については残り何分!」となってしまい、こういったフレーズがよく使われます。結論やポイントも先に知れると効率的ですので、そういった意味でもいろいろな場面で使えるフレーズです。

Deep dive

直訳は「深く潜る」ですが、「深掘り」「集中的に掘り下げてしっかり議論する」という意味です。少なくとも1時間ぐらいはかけて、しっかり細部まで掘り下げて打合せたい時などに使います。

例文

“ For that issue on ABC, let’s set up a separate meeting to deep dive and come up with solutions by Wednesday ”

“ We need to understand more about our competitors! Let’s do an ABC company deep dive to understand how their solutions differ from ours “

和訳
「例のABC問題については、別のミーティングをセットしてじっくり議論して、水曜日までに解決策をあげよう」

「競合についてもっと理解しないといけない!ABC社の深掘りをして、彼らのソリューションが我々のものとどう異なるのか精査しよう」

Googleでは無駄なミーティングを嫌うので、定期ミーティングはできるだけ少なくなるよう考慮されていますし、開催頻度も必要に応じて、減ったり増えたりころころと変わります。でもその分、これはチームで解決しないとダメだというときは、ここぞとばかりにがっつり打合せます。Google社員が毎日なんども使うフレーズです。

Crunch the numbers

直訳は「数字を潰す」ですが、「数字を使った分析をする」「データ分析をする」といった意味です。データがないと何とも言えないような時に、良く使います。

例文
“ We can’t really tell if this is resulting from A or B, so we’ll need to crunch the numbers to see what’s causing it “

“ We gathered data from ABC and crunched some numbers. And we came up with this graph. “

“ If you don’t crunch the numbers and see hard data, you won’t know if you’re making the right decisions “

和訳
「この結果がAによるものかBによるものか、データを分析しないとわからない」
「ABCからデータを取得して数字を分析してみました。結果がこのグラフです」
データを分析して実態を見ないと、正しい判断をしたかわからない」

テック業界はわりとどこもそうですが、Googleは特にデータドリブンな会社です。検索のアルゴリズムはもちろんですが、良い上司の特徴から、ミニキッチンにあるお菓子の減り具合に至るまで、データを分析して最適化しています。そんなカルチャーがあるため「まず必要なデータはなにか。それをどこから引っ張ってくるか。」みたいな話がよくあり、その度にこのフレーズが使われます。

Think outside the box

「既存の枠にとらわれない発想」という意味です。まずはゼロベースで、そもそも論やあるべき姿を自由に考えるような時に使います。新しい商品や企画を考えるとき、難しい問題に直面して、普通にやっていては解決できそうにないときなどに使えると便利です。

例文
“ Issue on ABC is not easy. We really need to think outside box on this one “

“ Let’s think outside the box. What is the problem we are trying to solve? What’s our objective? How can we do things differently to solve this? “

“ It’s not a bad idea, but it’s lacking something. Can we think outside the box and list up all options? “

和訳
「ABCの課題は簡単じゃない。この問題はもっと既存の枠にとらわれないで考えないといけない」

「自由に考えてみよう。今解決しようとしている問題はなんだ?目的はなんだ?ちょっと違う視点で解決できないだろうか?」

「このアイディアは悪くないんだけど、なにかが足りない。もっと既存の枠組みから飛び出して、全ての選択肢をリストアップできないだろうか?」

Googleでは問題解決を謎解きのように楽しみながらやっている印象がありますが、そんなGoogle社員でも時に柔軟に考えられていなかったり、大事な視点が抜け落ちてしまっていることがあります。そんな時にちょっと一歩下がって考えてみようよ、と言いたいときに使える便利なフレーズです。



Not rocket science

直訳は「ロケット開発じゃないよ」ですが、「そんなに難しくない」「言うほど複雑じゃない」という意味です。何か複雑という印象を持たれていることや、自分が知っていることがそれほど大したことじゃないよ、と言いたい時などに便利です。

例文
“ How are you going to solve XYZ? Can your team really handle it?”
“ Well, it’s not rocket science. We need to ABC to solve XYZ and I think my team can handle it ! ”

“ So I just explained what ABC feature is all about. It is a bit complicated and it takes time to fully understand it. But it’s not rocket science. Anyone can do it, if they spend enough time on it. “

和訳
「XYZの問題はどうやって解決する?チームで本当にできそう?」
「まあ、でも言うほど複雑じゃないです。XYZを解決するにはABCが必要です。僕のチームで対応できるはずです」

「ということで、今ABCの機能について説明しました。結構複雑でちゃんと理解すにはそれなりに時間がかかると思います。でもそんなに難しくないです。誰だってそれなりに時間を投下すればできます」

周りが難しく考えすぎていて、できない理由を4の5の言われている時などに使うと効果的です。考えすぎだよ、思い込みだよ、というニュアンスにもなります。また「おー何だかすごいことを君はしてるね!」と脚光を浴びすぎた時などに、謙遜するときにも効果を発揮します。いやいや大したことないですよ、ロケット開発してるわけじゃないし、といった具合です。

Best practice

「最も使える事例」「成功事例」という意味です。誰かが先行して何かを行っている場合、他の人がその成功事例を参考にする場合に使います。英語で仕事をしている人であれば、使わない人はいないですよね。

例文
“ Team A has been doing well with this product since 3 months ago. Let’s set up a meeting with them to learn about their best practices

“ I have a ton of experience dealing with ABC. I can share some
best practices
with you if you’d like “

和訳
「チームAはこの商材を3ヶ月前からうまく扱っている。彼女らとミーティングをセットして、成功事例を学ぼう」

「僕はABCについてもうかなり経験してます。もし興味があれば、成功事例を共有できますよ」

Googleは特に無駄を嫌うので、どこかのチームが何かで先行していれば、他のチームが貪欲にそこから学ぼうと best practice の共有を求めてきます。そして協調性が重視される企業文化でのため、だいたい喜んで共有します。でもBest practice の共有はなにも社内のチーム間だけではなく、同業他社など会社間でも行われています。セミナーやカンファレンスなどで、業界全体を盛り上げるために、おしみなく成功事例を共有したりもします。

Cross pollinate

直訳は「お互いに受粉し合う」ですが、 「情報を共有しあう」といった意味になります。特に国を越えて遠い距離を行き来するようなニュアンスで使われます。花の受粉がミツバチによって遠く運ばれておこるようなイメージです。

例文
“ There’s a lot that other regions can learn from you. You might also learn something from other regions. Let’s set up a monthly meeting to
cross pollinate
ideas “

“ This was a great event, because our clients from different regions gathered in one location and were cross pollinating ideas and best practices “

和訳
「他の地域が君から学べることは多そうだ。君が他の地域から学べることもあるかもしれない。ぜひ月次ミーティングをセットして、情報交換を開始しよう」

「いろいろな地域から一箇所に集まったクライアントが、成功事例やアイディアなどをお互いに交換し合っていて、このイベントは素晴らしかった」

使用のポイントは、
1)多国間などそれなりに遠くにいる人が情報交換する
2)1対1ではなくわりとたくさんの人が情報交換し合う、です。

イメージは、まさにたくさんのミツバチが、複数の花から花へと移動するような感じです。なので隣のしまのチームと1対1で情報交換するような場合には使いません。

Googleは部署単位で他国展開していることが多いので、チームメンバーがいろいろな国に散らばっていることが珍しくありません。そういった時に、孤立しないで他のメンバーとのスムーズなコミュニケーションを促すために、こういったフレーズが使われます。

Brick and mortar

直訳は「レンガとしっくい」ですが、 「物理的な」などという意味です。オンライン店舗と実店舗を、はっきり対比させたい時に使うと便利です。

例文
“ This product is being used by hundreds of thousands of brick and mortar stores “
“ There are still millions of brick and mortar stores that don’t have online presence “
和訳
「この商材は何十万という 実店舗にも使われている」
「何百万という 実店舗がいまだにオンライン化していない」

Google は主にオンラインサービスの会社ですので、StoreやShopsという言葉を使う時に、Onlineの対義語が必要になります。実店舗という表現では、physical store や actual store などとも言えますが、物理的な感じを強調するために、レンガとしっくいの店舗という言い方をします。

Legacy media

「従来のメディア」という意味で、テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどを指します。ここでもオンライン・メディアとオフライン・メディアを、はっきり対比させたいときなどに良く使います。Legacyの直訳は「伝説」ですが、ここでは「往年」「従来」といった意味です。

例文
“ Many legacy media are struggling to survive because more and more time is being spent by users on digital media “
“ Ad spend on legacy media is shifting towards online media and this trend is accelerating “
和訳
「ユーザーがデジタルメディアでより多くの時間を費やしているので、数々の 従来のメディアが生き残りをかけて苦労している」
従来のメディアが獲得していた広告費はオンラインメディアにシフトしていて、この流れは加速している」

このフレーズは今の時代をよく表していますが、オンラインメデイアの成長は凄まじくて、従来のメディアはまさに伝説のような存在になりつつあります。ここでいう legacy という単語は、media だけでなく同じ意味で他の単語とも使えます。例えば、Googleでは頻繁に基幹システムの変更や更新がされるのですが、以前のシステムやバージョンのことを、legacy system などと言ったりもします。なので、「従来」を legacyで置き換えれば、どこでも使える便利なフレーズです。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
YOLO. You only live once!



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