【トリリンガルが解説】リスニング、リーディング、スピーキング、どれが大事?

英語のスピーキング、リスニング、ライティング、リーディング、結局どれが一番大事?どれもやらないといけないのは分かるけど、どれに注力すべき?色々な意見があるけど、何が正しいの?

と言ったことを考えたことのある方に向けて書きます。

僕は、英語ネイティブのバイリンガルですが、今タイ語もほぼ習得しつつあります。なので、大人になってからも言語を習得していて、課題の乗り越え方が見えてきましたので、英語を伸ばしたい方の役に立てればと思います。



赤ちゃんが学ぶ軸

まず、正解を先に言ってしまうと、

① リスニング
② スピーキング
③ リーディング
④ ライティング

の順で注力していけば、みなさんの言語力は最速で伸びるはずです。なぜならば、母語もそうやって習得してきたからで、実はこれが一番理にかなった優先順位なんです。大人だからと言って、優先順位を変える必要は全くありません。

脳が言語を習得していく過程も、イメージしやすいように書いてみます。

ステップ1
まず生まれたまっさらな脳に、リスニングによて周囲の言葉が入ってきて、単語と意味の関係を少しつづつ学習していきます。大人はもっと効率的に学べますので、まず最初にガーッと単語をつめこみます(短期間の間に1000とかそう言った単位で詰め込んでいきます)。
ステップ2
そのあと、さらにリスニングを通じた単語の復習と、単語の組合せの反復運動によって、文法もちょっとづつ理解していきます。ここでも大人は赤ちゃんより効率的に学べますので、文法もパターン認識という帰納的な(例をいくつも並べて導く)ものではなく、予め教材などでインプットして演繹的に(法則を直接教わって)学べます。それをリスニングで再確認していきます。
ステップ3
そのあと、真似ごとのように、スピーキングでアウトプットして、脳内の神経回路を太くしていきます。子どもであれば、これだけに優に4年以上かけています。そこからようやく文字の概念を学び始めて、ひらがなを読んだり書いたりし始めて、リーディングとライティングとなります。大人はこの時間軸を短縮しているだけで、優先順位自体は何も変える必要はありません。

でも大人なんだから、赤ちゃんとは違うはず、とどうしても思ってしまう人は、他にも色々な軸で検証してみましょう。

必要性の軸

どのスキルが必要かは、人によって多少変わりますが、殆どの人は日常会話ができるようになりたい、ビジネス英語ができるようになりたい、といった目的をもっています。例えば、研究職についていて、英会話の必要性はほとんどないけど、論文を読んだり書いたりしたい、といったような人がいれば、優先順位は変わるかもしれませんが、こういった方はかなり希ではないでしょうか。

では、日常会話やビジネス英語で、必要とされるスキルの優先順位はなにか?(優先度が高い順)

リスニング
まず相手を分かってあげないと、相手もどこが分からないのかすら分からず致命的。
スピーキング
相手さえ理解してあげれば、うまくしゃべれなくても、くみ取ろうと努力してくれます。
リーディング
リスニングができれば語彙が自然に増えて、そのうちできるようになります。
ライティング
リーディングができれば、いずれ書けるようになります。文章が上手い人は、読書好き。

よって、最初の勝者はリスニングです!

でも残念ながら日本の義務教育では、優先順位が低いリーディングとライティングを重点的にやっています。日本の学校がリスニングとスピーキングに時間が割けていない理由などについても下記にまとめましたので、まだでしたらぜひ読んでみてください。

【ネイティブ考察】英語ができない日本人が多い本質的な理由3つ

2018年11月20日

TOEIC対策サイトなども、リーディングとライティングのほうが優先順位が高いといっています。TOEICで800点以上が取れれば満足感はあると思いますが、使える英語が身につくとは限りませんので、やはりここは目的意識を間違えないほうがいいと思います。

それよりも、楽に聞き取れて、自由に意思を伝えられるほうが、はるかに満足感があるはずです。 リスニングとスピーキングに重点を置いたほうが、モチベーションもこまめにブーストでき、やりがいも感じられるので、長続きしやすいとも思います。

五感の多さの軸

人の記憶は五感への使用箇所の多さと、ストーリー性で決まる、と英語のドキュメンタリーでみたことがあります。ちょっと面白かったお話を共有します。

100人の名前と顔を一瞬で覚える方法
人の名前を100人ぐらい一度で覚えてしまう天才のような人がいたんです。でもその人は天才でもなんでもなく「覚え方」に特徴がありました。その「覚え方」とは「できるだけ五感を使って覚える」というものでした。例えば、人の名前を100人覚える時は、顔の特徴と名前をゴロなどで合わせて覚えていました。例えば、眉毛が特徴的なDavidであれば、Vivid(はっきりした)な眉毛なの人は=David、みたいな感じです。彼は視覚的なイメージと名前を結びつけていたんです。そして、こういった覚え方は練習すれば素早くできるようになる、という話でした。
ランダムな言葉100個を一瞬で覚える方法
さらにこの人は、ランダムな言葉も100個以上、あっという間に覚えることができました。ここで彼は、ランダムな言葉で勝手にストーリーを作って覚えやすくしていたんです。例えば、ぞう、ギター、キャベツ、コップ、机、森、歯医者…といったなんの意味もない言葉の列を覚えていくには、それを使ってストーリーを作って、視覚的にイメージして脳にインプットしていたんです。例えば、「ぞう」が「ギター」を踏んで、「キャベツ」が出てきて、それを切って「コップ」にいれて、「机」の上においた、横には「森」があり、森を抜けると「歯医者」があった、みたいな感じです。するとランダムな言葉でも、一つも忘れずに順序も完璧に覚えてしまったんです。

要は、人間はイメージなどの五感を使うと、その情報が生きるために必要だと脳に認識させることができ、結果覚えやすくなる、という話です。

では、言語の4つのスキルは、五感をいくつ使うでしょう。(多く使う順)

リスニング
視覚と聴覚の2つ(会話や動画を想定)。
スピーキング
声帯と聴覚の2つ。
ライティング
基本視覚のみですが、手を動かすのでリーディングよりは上。
リーディング
視覚のみ。

よって、ここでも勝者はリスニングです!五感でもやはりリスニングとスピーキングのほうが、刺激が多いことが分かります。

さらにストーリー性ではどうでしょう?

人と実際に会話することや、おもしろいYoutuberを見て感動しながら学習するのと、ひたすら文字を追ったり、書くのとでは、どちらがストーリー性があるでしょう。これもやはりリスニングとスピーキングですよね。人や感動を通した方が、記憶に残りやすいんです。記憶に残りやすければ、学習効果も高いというわけです。



難易度の軸

難しいものを先にやってしまえば、自分の想像を超えるスピードで成長することがあります。僕はピアノも習っているのですが、つまらない教材の曲よりも、自分が好きな難易度の高い曲に挑戦するほうが、成長スピードも速いと感じます。

言語でも同じように、 難易度の高いスキルからやってしまえば、他のスキルも自ずとついてきて、結果的に学習効率もあがります。筋トレの負荷を増やすことと同じです。ちびちび負荷をあげていてはいつまでたってもたくましい肉体は作れません。負荷の大きいリスニングでグッと負荷をかければ、他の3つのスキルも上がりやすくなります。

難易度の軸でスキルをみていくとどうなるか。(難しい順)

リスニング
一番難しい。会話は速いし、予測ができないから。反復と検証で脳を慣らすしかない。
スピーキング
二番目に難しい、自分で組み立てないといけないし、通常は調べる時間がないから。
ライティング
一定のセットを暗記してしまえば、ある程度使い回しがきく。
リーディング
辞書があって時間さえれば、基本は何でも読める。

一人でできるかの軸

よって、またまた勝者はリスニングです!よほどのお金持ちでない限り、日本にいながら実際の対面な英会話に費やせる総時間数は、限られているはずです。なので、如何に一人でも学習効果を高められるかも、大事なポイントになります。

一人でできる度合いが高いスキルアップはどれか。(一人でできる度合いの順)

リスニング
Youtubeでユーチューバー、 ニュース、スピーチなど。ポッドキャストやラジオでニュースなど。有料動画サイトに登録していれば映画など、一人で簡単にできる。
リーディング
ブログ, 本, 新聞など、一人で簡単にできる。
スピーキング
聞き手とフィードバックが必要なため、一人ではなかなかできない。
ライティング
読み手とフィードバックが必要なため、ずっと一人ではできない。

よって、最後もやはりリスニングの圧勝です。ただ、気づいた方もいると思いますが、初級レベルだとYoutubeなどで聞きとれる内容が限られるので、これは中級以上になってからのメリットではあります。

初級レベルから中級の初めの方までは、一人で学習できるのは単語や文法の暗記でしょうか。それでも、Youtubeで比較的簡単な内容で意識的にリスニングを増やす努力をしておくと、学習効率はアップすると思います。

昔は、高い教材にお金をかける必要がありましたが、今はYoutubeなどで無料でしかも実際使われている生きた英語がたくさん聞けます。量も豊富なので、自分の好みの人やトピックを選んだりもできますし、字幕がなくても自動でつけたり、スピード調整機能もついていてかなり便利です。

一旦こういったレベルに到達できれば、一人でいくらで見れるので指数関数的に大きく成長できます。ここが言語をものにできるかどうかのティッピングポイントでもありますので、中級者はまずここを目指すのがポイントです。こういったテクノロジーがどんどん出てきいるのは、今の時代の本当にラッキーなところです。

まとめ

実践的な英語力を身につけたい場合は、リスニングとスピーキングを最優先にすべきです。以下の軸で検証しましたが、どれをとってもリスニングが最も効果的でした。

  • 赤ちゃんが学ぶ軸
  • 必要性の軸
  • 五感の多さの軸
  • 難易度の軸
  • 一人でできるかの軸

僕は受験目的で英語の勉強をしてきた人を何人も知っていますが、一流の大学やビジネススクールを出ても、聞き取りが弱い人やほとんど話せない人もいます。目的意識をシャープに保ち、ぜひこういった受験やスコアを目的とした情報に惑わされず、リスニング力をガンガンあげて、使える英語を最速のルートで習得していきましょう。

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ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
YOLO. You only live once!



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