英語の自己紹介ってどうやるの?日本語をどう変えればいいの?うまくいったんだろうか?英語の自己紹介をもっとかっこよく決めたい。
こんなことを思ったことがある人に向けて書きます。
僕は、グーグル・ビジネススクール・商社などで、会議・面接・講義・セミナーなどさまざまな場面で、英語で自己紹介をしてきました。なので、今は慣れっこですが、親の都合で転向しまくっていた時は、本当に自己紹介が嫌いでした。極度に緊張して頭がぼーっとして自分の名前もどもってしまい、恥ずかしい思いを何度もしました。こんな僕でもできるようになったのだから、みなさんも絶対に楽しく自己紹介ができるようになれます。
目的を決める
まず、みなさんが最初に意識すべきは、自己紹介の目的です。「そんなこといちいち決めてられっか!」なんて言わないでくださいw 目的意識は、ちょー大事です。
だって目的を意識しないと、目的のない自己紹介をやるのとあまり変わらないんです。その場合、かなりの確率で目的は達成されません。だって、もともとないんですからw
自己紹介の目的は、一つではありません。TPOで変えたり、キャラに合わせたり、場の雰囲気で決めたり、色々あっていいと思います。
例えば、こういった感じで具体的に目的を決めます。
- ゲストスピーカーに来て良かったと思ってもらい、良い印象を与える
- 友達になれるよう、とにかく フレンドリーな印象を与える
- ポジティブな エネルギーをミーティングに注入する
こういった感じで、目的意識をクリアにもつだけで、一貫性があり、無駄がなく、印象に残りやすい自己紹介ができるようになります。
好印象な3つの要素
自己紹介で意識すべき要素は3つあります。この3つは、僕が今まで印象的だと思った方や、いわゆるできる人に共通する点です。一つ一つ説明します。
Confidence = 自信
日本では重視されていないのですが、自信は欧米の文化ではトップ・プライオリティーです。自信がない人がなんでダメかというと、「やましいことを隠している」あるいは「弱くて頼りなさそう」と、いずれにしても信用できないという悪い印象を与えてしまうからです。
自信を重視する文化には、欧米の教育が関係しています。欧米では親や先生が「あなたはできる」「あなたはすごい」といって子供を育てます。一方、日本ではしつけが重視され、「あなたはいいこ」「あなたはえらい」といって育てられることが多いです。こういった教育理念の違いも影響しています。
でも欧米では、いい子はあまり評価されませんw すごい子、できる子が評価されますので、 まずは「俺・私はできる」と根拠のない自信を持ちましょう。欧米の子どもの自身だって、大した根拠はないんですから。まず自分で自分を信用しないと、誰も信用してくれません。
Smile = 笑顔
日本人のおじさんにニコリともしない人がいますが、欧米ではこれはちょっとした敵意に映ります。日本は島国ですので、相手の気持ちがわからなくてもあまり構いません。でも欧米では色々な民族が入り混じっていますので「友達だよ。怒ってないよ。」とこまめ意思表示することが、習慣になっています。
でも、ずーっとニコニコしていれば、欧米でも気持ち悪がられますので気をつけましょうw 要所要所でニコって、意識的にやればいいだけです。 スマイルが得意でなければ、ニコって口元を持ち上げるだけでもいいんです。それすらできないと、自己認識能力の低い人、リーダーシップもきっとないだろう、と勘ぐられてしまうかも知れません。
Humility = 謙虚さ
欧米人は自信を大切にしていますが、傲慢さはどの文化でも歓迎されません。特に褒める文化と相まって、功績などをPRする際は、チームのメンバーや他者を讃えることが多いです。そしてメンバーや他者を上手に讃えることで、自分のリーダーシップ力もさりげなくアピールします。
ただ、謙虚といっても、言わないで気づいてもらう美徳みたいな謙虚さはいりません。それだと日本人以外は誰も気づいてくれないですし、コミュニケーション能力が低いと逆に思われてしまいます。なので、言うべきことはちゃんと言う、でも日頃から他者に感謝を示す謙虚さがポイントです。
自信は大切ですが、謙虚さを伴わないと、幼稚で頭でっかちみたいに思われ兼ねません。また、本当の意味での謙虚さは、言葉や小手先のテクニックでは出せないので、 心の底から「自分はまだ未完だ」「自分よりすごい人は五万といる」「まだまだ発展途上だ」という意識がないと、見る人から見るとすぐにバレてしまいます。
自己紹介の本質
目的を決めて、3つの要素も意識できたら、もう自己紹介の8割は完成しています。
なぜならば、自己紹介の内容なんて、誰も真面目に聞いてないからw
こんなこと言うと不真面目にみえますが、実際1年前に誰かが話した自己紹介って覚えてますか?1年どころか、1ヶ月前でも覚えてない人も多いのではないでしょうか。
でも、内容は覚えていなくても、その時感じた印象はハッキリ覚えていませんか?「あの人なんかいいな」とか「面白そうだな」とか「できそうだな」とか「気難しそうなだな」とか。
これが、自己紹介の本質です。 この印象をできるだけ自分の思い通りなものにするために、目的を決めて、3つの要素も意識するんです。
自己紹介のフォーマットと例文
具体的に何を言うかですが、一般的なフォーマットを紹介します。その時の雰囲気で長さを調整しましょう。これを全部言う必要はありませんし、これだけにとどめる必要もありません。その辺りは、臨機応変に。でもだいたい30秒ぐらい、どんなに長くても1分以内にすべきです。
- Name 名前
- Title and Role 役職と業務
- Tenure 在歴 (これは言わなくてもいいです)
- Something interesting (お役立ちトリビア)
- Positive ending (締め)
Name 名前
和訳:すでに知ってる人もいますが、初めての人のために自己紹介すると、私は◯◯◯です。◯◯◯と呼んでください。
My name is は実際あんまり使われません。使っても問題はありませんが、なんとなく学校っぽくなるというか、ちょっと幼い感じがします。 I’m のほうが簡潔で無駄がなくいいです。
Title and Role 役職と業務
I’m a manager at ◯◯◯ (department/company/etc) and I currently manage the ◯◯◯ business.
I’m head of ◯◯◯ business and I lead the ◯◯◯ in Japan.
和訳:
◯◯◯のマネジャーです。◯◯◯事業をマネージしてます。
◯◯◯チームにいます。◯◯◯事業を担当しています。
◯◯◯のヘッドをやっています。◯◯◯事業をリードしてます。
Tenure 在歴
言っても言わなくてもいいのですが、参考になりそうであれば言っても害はないでしょう。
I’ve been working for ◯◯◯ (company) for almost 2 years now.
This is my 5th year working at ◯◯◯.
和訳:
◯◯◯には3年ほどいます。
◯◯◯ではもうすぐ2年になります。
◯◯◯では今年で5年目になります。
Something interesting (お役立ちトリビア)
ここはウケ狙いではなく、誰かの役に立てそうな自分のワンポイント情報を与えるイメージです。もちろん時間が押していれば言わなくてもいいです。でもこの一言で「普通」から「好印象」に変えられます。誰も言ってなければ、逆にチャンスです。
和訳: ところで、僕はラーメン超大好きで都内のうまいラーメンショップいっぱい知ってますので、興味があれば声をかけてください!
和訳: ところで、私はけっこうジョギングやってて、この辺の良いジョギングルートを知ってますので、興味があれば言ってください。
和訳: あ、そうだ、僕は今日の会食の幹事ですので、行き方がわからない人がいれば、説明できますので言ってください。
ポイントは「あなたの役に立ちたいから、こんなことを追加で言う」と頭の中で念じることです。決して目立ちたいからではありません。こういう気持ちがあれば、コメントを悪く思う人は絶対にいません。
Positive ending (締め)
終わりよければ全てよしです。最後の締めは、ポジティブな一言で締めましょう。
I’m looking forward to learning more from your dept/region/business.
I’m really excited to be here.
It’s great to be here.
和訳:
みなさんとお仕事できるのが楽しみです。
みなさんの部署/地域/事業からいろいろ学べるのが楽しみです。
この場にいれてすごく嬉しく思います。
この場にいれて最高です。
一番やってはいけないのは、終わりの沈黙に耐えられず ”that’s it” とか “that’s all” とか、「以上です」みたいなつまらないコメントで締めることです。前向きなコメントでバシッと決めて、口元をキュッとあげて参加者のハートをつかみましょう。
まとめ
こうやって見ると、自己紹介で話す内容って短すぎて工夫の余地があまりないですね。でもだからこそ、何を目的意識として持つか、笑顔とか落ち着きといったボディーランゲージのほうがはるかに大切だったりします。
人は話の内容はほとんど覚えていなくても、その時受けた印象は驚くほど鮮明に覚えています。だからこそ、そういった本質的な、ROIの高いところに注力できると、その後の参加者からのフィードバックなどで、”うまくいったかも!”と実感できるはずです。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
YOLO. You only live once!
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