【40代でトリリンガルへ】元Google社員が語る英語を始めないといけない年齢

英語は幼少期から始めないと上手くならないでしょ?子どものほうが発音がいいでしょ?遅くとも10代ぐらいからやってないとできないのでは?何歳までに始めればネイティブレベルまでいけるんだろう?

こんなことを考えたことがある人に向けて書きます。

僕は、英語ネイティブのバイリンガルですが、今タイ語もほぼ習得しつつあります。なので、大人になってからも言語を習得していて、課題の乗り越え方が見えてきましたので、英語を伸ばしたい方の役に立てればと思います。



言語の習得は、実は大人のほうが優位

言語の習得は若いうちにやっておいたほうがいい、とよく聞きます。確かに若いうちにやったほうがいいのは、間違っていないのですが、 大人になると脳がかたくなるとか、◯◯歳までにやらないと難しい、というのは全くのデマです。イスラエルの研究では、大人の言語学習は劣っていないどころか、子どもよりも優れていることが分かりました。

この調査では、8歳児、12歳児、大人(平均21歳)の言語学習能力を比較しました。24人のヘブライ語を話す被験者が、大人と子どもの言語能力の差が影響しないように考慮された特別な文法や単語などのルールを、どれぐらい効果的に習得できるかを測っています。

その結果、なんと 大人のほうが習得の精度・スピードともに優れていたんです。しかもこの研究では、2ヶ月後に記憶力のフォローアップも調査しており、その結果でも大人に軍配が上がりました。詳細はこちらにありますので、興味のある方はぜひ見てください。

少しだけグラフも解説します。左列が理解力、右列が疎通力、上段は精度、下段は速度を見ています。そして、X軸は経過日数で、RとはRetention(記憶力)の略で、2ヶ月後にどれぐらい覚えていたかを調べています。

これにはかなり納得感があります。なぜなら、僕も1年前にタイ語を始め、みっちりやったら習得できたからです。そして、周りの日本人の生徒たちも同じように習得できていました。さらに、僕は中学からフランス語を5年間やりましたが、その時の自分と比較しても、今のほうが習得が遅いとは全く思いません。

もちろん中高では他の科目を学びながらやっていたのに対し、今はタイ語漬けですので、そのまま比較はできません。またモチベーション面でも、フランス語はただ惰性でやっていましたが、タイ語はやらないと起業できないというプレッシャーがある中でやっていますので、これもそのまま比較はできません。

それでも昔よりも今のほうが知恵も集中力もあり、学習効率も高いという実感があります。なので、グラフのデータには違和感はありません。むしろ言語の学習は子どものほうが絶対有利だとか、◯◯歳までにやらないとしゃべれるようになれない、といった悲観論のほうが違和感を感じます。 言語の習得は、やる気さえあれば何歳からでもできますし、データも僕の実感値もそれを証明しています

子どものほうが優位という間違った定説が生まれた理由

でも、初めにも書いたように、言語学習は若いうちにできるのであれば、やっておいたほうがいいのは確かです。若いうちにやっておいた方がいい理由は、2つあります。そして、おそらくこの2つの理由が発端で、「若いうちにやっておかないとできない」という誤った定説が浸透してしまったのだと思います。

発音だけは早ければ早いほどいい

習得時期が早いほど、アクセントがネイティブになる可能性は上がります。発音の時期に関するリサーチはあまりないのですが、僕自身8歳で渡米してネイティブになり、当時10歳の姉も同時期に渡米して、彼女もネイティブになりました。

また、いろいろな年齢で渡米した日本人の友人を見ていると、高校や大学から渡米している人は、アクセントに関してはネイティブにはなっていないように思います。なので、発音に関して言えば、ネイティブになるためにはおそらく中学校あたりがぎりぎりだと思います。

言語を話せない人からすると、その言語をネイティブのような話す姿ってとても印象的ですよね。そのインパクトが大きいので、◯◯歳までに始めないと話せるようになれない、といった誤った認識が広がってしまったんだと思います。

でもアクセントなんて、言語学習のごく一部なんです。 僕はアクセントでネイティブになる必要は、全くないとすら思っています。むしろアクセントが、強みにもなるからです。その根拠も下記に書きましたので、まだでしたらぜひ読んでみてください。

【ネイティブが明かす】英語の発音って大事?訛りこそ最強だった理由

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子どもは環境的なアドバンテージが大きい

子どもの頃にあって大人にないもの、それは「時間」と「会話の機会」です。この2つが多いために、子どものほうが結果的に速く言語を習得しています。でもこれは 子どものほうが言語習得が能力が高いのではなく、言語習得に環境が適しているというだけです。

子どもは大人よりも、圧倒的に言語を浴びる時間があります。生まれてから5歳になるまでに、なんと15,000時間(1日8時間 x 365日 x 5年)も言語を浴びています。大人の言語習得で900とか1,800時間とか必要と言われているのに、その10倍以上もやってるわけです。ペラペラになって当然なほど、どっぷり浸かっているわけですね。

子どもは大人のように、一人でデスクワークなどをすることもなく、ほとんどの時間を親や先生や友達と話して過ごしています。なので、 子どもは15,000時間という圧倒的な時間をただ費やしているだけでなく、会話中心の質の高い時間を過ごせています。であれば、誰だって言語を完璧に習得できますよね。

これだけの時間を費やし、それもほとんど会話に使うことは大人では相当ハードルが高いです。だから大半の大人は、言語習得で子どもにかなわない。でもそれは、大人が頭がかたいとか、吸収力がなくなったということではなく、環境的な要素が大きいということです。ということは、 こういった環境を再現さえできれば、何歳からでも言語なんて習得できるんです

このあたりは、「どうすれば英語は習得できるか」が知りたい方は、下記も参考になると思います。

【トリリンガルが明かす】英語学習において絶対に押えるべき4つのポイント

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20歳以降でもネイティブレベルになれる

ここまで読んで、大人の言語習得能力は子どものそれよりも高く、そして子どもは言語習得の環境的なアドバンテージが大きかったことが分かったと思います。では最後に、大人は子どもよりもネイティブレベルになれているのか、をデータで示します。

ネイティブレベルに達するまでの年数が、子どもと大人でなんら変わらないこと、また大人でも子どもと同じようにネイティブレベルに到達できていることが、MITの研究によって証明されています

グラフを解説します。横軸が「学習した年数」で縦軸が「ネイティブ度合い」です。

  • は5歳未満で始めたグループ
  • は10歳未満で始めたグループ
  • は20歳未満で始めたグループ
  • は20歳以上で始めたグループ

このグラフの一番のポイントは、どのグループも似たような曲線を描いており、全てのグループにおいて10年ほどがっつりやればみんなネイティブレベルになっている、ということです。よって、何歳から始めてもネイティブレベルになれる、ということです

分析が好きなかた向けにもっと解説すると(そうでもない方は読み飛ばしてOKです):

  • 青は実は20歳以上で始めたグループのうち、上位25%のデータだけを使っています。
  • 他の年齢層では平均値を使っているのに、20歳以上だけ上位25%を使うのはなぜ?不公平では?と思うかも知れませんが、MITの研究グループは、逆にここで子どもの環境的な優位性、つまり先ほど触れた子どもの「時間」や「会話の機会」の圧倒的な多さによる不公平性を、20歳以上の上位25%だけを使うことで相殺している、と説明しています。
  • 言い換えると、全く同じ条件(apple to apple)で大人と子どもを比較することはもともと不可能なので、できるだけフェアに比較した、ということです。
  • ちなみに、青が後半不安定になっているのは、加齢とともにバイリンガルのサンプルサイズが小さくなってしまう(60歳でいながら20歳から言語を使い始めた人の数が少ない)ため、結果的に平均値のぶれが生じやすくなっているようです。

この研究についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの原文も読んでみてください。

まとめ

どうでしょう、これを読んだらもう年齢のせいで言語の習得が難しいとは思えないですよね。大人のほうが知恵も集中力もあり、うまくマネージすればモチベーションもありますから。 浸かれる時間をできるだけ投入して、会話の機会を増やせば、誰だって自由に英語を話すことはもちろんのこと、ネイティブレベルにだってなれるんです。だから、言語なんてほんとに何歳からでも始められるんです。昨年始めてタイ語を習得しつつある僕の感覚からも、これは断言できます。

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ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
YOLO. You only live once!



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